kodomo_mirai_49’s blog

こどもお悩み相談員 ちゃあです

こどものアトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎はかゆみがあり、増悪・寛解を繰り返す湿疹です。アトピー性皮膚炎のこどもの多くはアトピー素因をもつといわれています。
今日はアトピー性皮膚炎についてお伝えします。

アトピー素因とは
アトピー性皮膚炎、気管支喘息アレルギー性鼻炎の家族歴や既往歴をもっている
・IgE抗体を産生しやすい
この2つをあわせもつ体質をいいます。

★症状
乳児の場合
生後2~6か月ごろから口の周囲・頬・顎・頭部に湿潤性皮疹が出現し、次第にからだや四肢に広がります。
幼児の場合
四肢の屈曲部が顕著になります。
慢性化すると皮膚の肥厚が徐々に進行します。
体幹や四肢の皮膚は乾燥が進み、かゆみを伴います。耳切れなどを起こすこともあります。
思春期以降
顔面の難治性の紅斑・首回りの皮膚の黒ずみや厚み・全身の皮膚の乾燥化がみられます。

★重度の合併症
眼の合併症として白内障・網膜剝離を起こすことがあります。
また、皮膚に容易に病原体が侵入しやすいことから感染症を起こすことがあります。

★治療
最終目標は「症状がない・あっても軽度で日常生活に支障がない・薬物療法もあまり必要ない」状態です。
薬物療法
ステロイド外用薬と保湿剤の併用で炎症やかゆみの軽減を図ります。
・スキンケア
角質の水分含有量を保湿剤で改善させ、皮膚のバリア機能の回復や維持をします。シャワーで清潔を保つことが有効です。
・悪化因子の検索と対策
アトピー性皮膚炎のこどもは他のアレルギー疾患を併発していることが多いです。そのアレルギー因子に対する対策を行っていきます。
また、妊娠中のアトピー性皮膚炎は増悪することが多いです。
妊娠中の抗ヒスタミン薬の投与は治療上の有効性が大きい場合には安全とされている薬剤の投与が可能です。外用薬は強いランクのステロイドの使用量と胎児発育に注意するよう、産婦人科医とも相談しましょう。

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