kodomo_mirai_49’s blog

こどもお悩み相談員 ちゃあです

こどもの肺炎について

その名の通り、肺の炎症ですが、様々な原因により肺炎になります。一般的には病原微生物(細菌やウイルスなど)の感染によって生じる浸出炎です。こどもは呼吸器官が未熟なので、急激に症状が悪化して肺炎になることもあります。じゃあどんな状態になるの?…

こどものカンジダについて

カンジダ症尾は真菌(かび)による感染症です。菌はヒトの口腔・腸管・膣などに常在していますが、通常は人体に害は及びません。特定の条件下で粘膜や浸潤部位の皮膚に過剰に増殖します。今日はカンジダについてお伝えします。 ★カンジダが増殖する条件多温…

こどもの結核について

結核は全身性の感染症で、呼吸器に病変を起こすことが多いです。気道から感染し、全身の臓器に結核病変を起こしうることがあります。乳幼児では家庭内感染が多いです。日本は2022年に結核が低蔓延国になりましたが、今日は結核についてお伝えします。 ★感染…

こどもの細菌性髄膜炎について

以前、ウイルスによる髄膜炎のお話(無菌性髄膜炎)は対症療法で一般的には予後が良好だとお話しました。じゃあ髄膜炎って、、そんなにこわくないじゃんと思われた方もいるのではないでしょうか。では、細菌による髄膜炎が起こるとどうなのか、今日は細菌性…

こどもの破傷風について

破傷風ってどんな病気??と思われる方も多いかと思います。泥や土で汚染された傷口で菌が増殖し、菌が産生する毒素によって脳神経が障害される感染症です。破傷風菌によって罹患した場合、亡くなる可能性が非常に高い病気です。今日は破傷風についてお伝え…

こどもの溶連菌について

最近流行がみられる感染症で、A群溶血性れんさ球菌が原因となる感染症です。注意すべきは溶連菌の感染により、いろいろな症状が出ることや合併症をして発症数週間後にリウマチ熱・腎炎を起こすことがあります。今日は溶連菌についてお伝えします。 ★感染経路…

こどものジフテリアについて

ジフテリア菌による細菌性の呼吸器感染症です。国内での発症は1999年を最後にみとめられていませんが、世界では流行的に発生する国もあります。健康保菌者からの感染も多いです。今日はジフテリアについてお伝えします。 ★感染経路ジフテリア菌が飛沫感染す…

こどもの百日咳について

こんこん咳こんだ後に、ヒューと笛を吹くような音をたて息を吸うような特徴的な咳が出ます。生後3か月未満の乳児は呼吸が出来なくなる発作(無呼吸発作)や肺炎、脳症などの合併症も起こりやすく、命にかかわることがあるのが百日咳です。今日は百日咳につ…

こどものとびひについて

とびひとは伝染性膿痂疹といわれる皮膚に紅斑、水疱、びらんや厚いかさぶたができる病気です。細菌による皮膚の感染症です。接触によってうつり、火事の飛び火のように、あっという間に広がることから「とびひ」と言われています。あせも、虫刺され、湿疹や…

こどもの水いぼについて

水いぼは伝染性軟属腫といわれる特に幼児期に双発する皮膚疾患です。半球状に隆起したいぼがからだにできます。今日は水いぼについてお伝えします。 ★症状伝染性軟属腫ウイルスによる感染症です。いぼ以外の症状はないです。いぼの中にウイルスが存在し、引…

こどものB型肝炎について

こどもたちはB型肝炎ウイルスのワクチン接種をしています。B型肝炎はみなさんも聞かれたことがある病気ではあるかと思いますが、こどもに関係ある病気なの?と思われた方も多いのではないでしょうか。今日はB型肝炎についてお伝えします。 B型肝炎は、血液…

こどものヒトメタニューモウイルス感染症について

冬から春にかけて流行するヒトメタニューモウイルスですが、呼吸器の感染症です。RSウイルスと同様に、乳児が感染すると急性細気管支炎や肺炎の原因となることがあります。今日はヒトメタニューモウイルス感染症についてお伝えします。 ★感染経路ヒトメタニ…

こどもの呼吸不全をおこすウイルスについて

ウイルスにはたくさんの種類があります。感染することで様々な病気になり、症状が出現することがあります。例えば、ライノウイルスは風邪や副鼻腔炎の原因になるウイルスですが、ライノウイルスは100種類以上あり、何度も感染します。また、クループ症候…

こどものコロナウイルス感染症について

2019年12月に中国で確認され、世界に広がりパンデミックを起こした感染症です。コロナはもうただの風邪なの?大流行はしなくなったんだからもう感染対策いらない?今日はコロナウイルス感染症についてお伝えします。 ★潜伏期間コロナウイルスによる感染症で…

こどものRSウイルス感染症について

夏に流行が始まることが多く、秋から冬を中心に流行するのがRSウイルス感染症です。主に乳幼児が感染し、呼吸困難に陥ることもある呼吸器感染症です。日本で毎年12~14万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症を発症し、そのうち約3万人が入院すると言われ…

こどもの食中毒について

食中毒は細菌およびウイルスによるものが大半を占めます。ウイルスが原因で多いのはノロウイルスで、細菌だと感染力が最も多いカンピロバクター属菌、サルモネラ属菌、腸炎ビブリオなど、様々な菌により起こるのが食中毒です。今日は食中毒についてお伝えし…

こどものノロ・ロタウイルス感染症について

こどもの流行性嘔吐下痢症の症状がでてくるウイルスがノロウイルス・ロタウイルスです。胃腸症状が出てくる腸間感染症ですが、今日はノロウイルスやロタウイルスについてお伝えします。 【ノロウイルス】乳幼児だけでなく、学童・成人にも多くみられる感染症…

こどもの髄膜炎や結膜炎について

今日は髄膜炎や結膜炎をおこすウイルスについてお伝えします。 【無菌性髄膜炎】ウイルスにより髄膜の炎症です。どのウイルスでも発症しうるのですが、エンテロウイルスが原因の80%、他のウイルスではムンプスウイルスやアデノウイルスが多いです。エンテロ…

こどもの日本脳炎について

日本脳炎は夏から秋にかけて患者が増える病気です。日本脳炎ウイルスによる感染症で、豚などで増殖し、蚊を媒介するウイルスです。ひとの急性脳症の原因となります。急性脳症とは、ウイルスが脳に侵入することでなく、からだが脳以外の場所にウイルスが感染…

こどものポリオについて

こどもの定期予防接種の四種混合(五種混合)ワクチンに含まれる病気がポリオウイルス感染症で、小児まひと呼ばれる病気です。当たり前のように予防接種している病気ですが、どんな病気なの?に関してはご存じない方もいるかもしれません。実際、日本ではポ…

こどものEBウイルス感染症について

EBウイルス感染症はみなさん聞きなれない病気かもしれません。伝染性単核球症の原因となるEBウイルスですが、キス病と呼ばれることがあります。感染しても症状が出ない例から、致死的な例もあるといわれる感染症です。多くの場合、気づかないうちに感染して…

こどものインフルエンザについて

みなさんが冬になると流行することでご存じのインフルエンザ(鳥インフルエンザを除く)ですが、流行時期に短期間で広がる感染症です。毎年流行することでみなさんにも身近な病気ではないでしょうか。インフルエンザのウイルスは新型が増えたり、変異したり…

こどものおたふくかぜについて

おたふくかぜはみなさんよく聞かれる病気かと思います。流行性耳下腺炎といわれる病気で耳下腺が腫れる病気です。2015~2016年に384人がおたふくかぜによる難聴になり、300人近くに後遺症が残ったと報告されています。https://www.jpeds.or.jp/uploads/files…

こどものプール熱について

手足口病、ヘルパンギーナと続いて、夏かぜと言われるプール熱=咽頭結膜熱です。夏に多く、プールを介して流行することが多いということでプール熱と言われていました。現在は塩素消毒が不十分な水を介した感染より、飛沫感染や接触感染によって感染すると…

こどものヘルペスについて

ヘルパンギーナは夏かぜといわれる乳幼児に多いウイルスの感染症です。春から夏に発生し、夏にピークを迎えます。今日はヘルパンギーナについてお伝えします。 コクサッキーウイルスA軍ウイルスによる感染症ですが、潜伏期間(感染してから症状が出るまでの…

こどもの手足口病について

手足口病がちらほらみられる地域もあるとSNSでみかけたのですが、みなさんのお近くはいかがでしょうか。今回は手足口病についてお伝えします。 夏かぜといわれている手足口病ですが、夏に流行のピークがくる乳幼児に多いウイルスの感染症です。コクサッキー…

こどもの帯状疱疹について

昨日お話したみずぼうそう(水痘)に感染したあとに罹る病気が帯状疱疹です。過去に水痘に罹った人が免疫が低下した際に、神経に潜伏していた水疱帯状疱疹ウイルスが再活性化します。その結果、帯状疱疹の症状が出現するのです。本日は帯状疱疹についてお伝…

こどもの水痘について

みずぼうそうはみなさんが子供のころ罹った方も多くいらっしゃるかと思います。現在は水痘ワクチンが定期接種となっています。定期接種になる前に日本では役100万人が水痘にかかり、約4000人が重症化で入院し、約20人が死亡したと言われています。本日は水痘…

こどものヘルペスについて

ヘルペスはみなさん聞きなれている病気かとは思います。こどもにも感染するウイルスの病気です。今日は単純ヘルペス感染症についてお伝えします。 単純ヘルペス感染症とは、単純ヘルペスウイルス1型・2型の感染症です。1型は主に口、顔周辺の皮膚に症状が出…

こどもの突発性発疹について

生まれてから初めてお熱が出た時に親御さんが心配になることはありますよね。突発性発疹とはお母さんからの免疫がなくなってくる生後5か月以降から1,2歳の乳児までにみられるウイルスの感染症です。初めての高熱が出た時に突発性発疹を疑うことがあります。…