kodomo_mirai_49’s blog

こどもお悩み相談員 ちゃあです

こどものジフテリアについて

ジフテリア菌による細菌性の呼吸器感染症です。
国内での発症は1999年を最後にみとめられていませんが、世界では流行的に発生する国もあります。健康保菌者からの感染も多いです。今日はジフテリアについてお伝えします。

★感染経路
ジフテリア菌が飛沫感染することで感染します。

★症状
発熱、咽頭痛、頭痛、倦怠感、嚥下痛などの症状から始まり、
鼻閉、鼻出血、嗄声などを起こし、呼吸困難や心不全、呼吸筋のまひに至ることがあります。
菌が侵入した場所に病変が起こりますが、ジフテリア菌の毒素によって生じる病変です。
咽頭→発熱・嘔吐・頭痛・咳・嗄声・犬吠様の咳
鼻→鼻炎・鼻汁・鼻出血・鼻の周囲にびらん
心筋や血管運動神経などがジフテリア毒素におかされると、突然心筋障害で死亡することがあります。また、ジフテリア毒素が末梢神経に作用し、軟口蓋・眼筋・呼吸筋・四肢筋などの麻痺がおこります。

★治療
抗毒素療法といって、出来る限り早期にジフテリア抗毒素血清を大量に投与します。この治療用の抗毒素は、トキソイドおよび毒素を馬に注射し得られた高度免疫血清を材料にしているので、馬血清にアレルギーがないことを確認し、アナフィラキシーショックに配慮が必要です。
※トキソイドとは細菌の再生する毒素(トキシン)を取り出し、免疫を作る能力は持っているが、毒素はないようにしたものです。
また、投与後に血清病に注意する必要があります。
ペニシリン系などの抗菌薬も併用します。

★予防
5種混合ワクチンを定期予防接種することで予防します。
11歳以上13歳未満に2種混合ワクチンで追加で免疫を獲得することが出来ます。

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