kodomo_mirai_49’s blog

こどもお悩み相談員 ちゃあです

こどもの貧血について

貧血はからだの組織に酸素を運ぶ赤血球が減少した状態です。
多くの場合は鉄欠乏が原因です。こどもの貧血は家族が気付くことが多いです。
こどもでも貧血になるの?
どうしたらわかるの??
今日は貧血についてお伝えします。

★貧血の原因
・造血物質の欠乏(鉄などの血を作る物質の欠乏)
・骨髄機能不全(造血の低下)
・赤血球破壊の亢進(溶血性貧血)
・失血(からだの出血により血液の欠乏)

★症状
見た目でなんとなく顔色が悪い
特に眼瞼結膜・下まぶたの内側や唇の色が以前と比べて白い、色が薄い、黄色い、青白いなどがみられます。

ゆっくり発症すると大人と同じようにふらつきや疲れやすくなることがありますが、こどもは自覚症状が分かりずらいです。
症状が進むと、元気がない・食欲がないなどの症状がでることがあります。

★年齢による原因
幼児期まで
早産児では鉄の貯蔵が少なく、貧血になることがあります。
母乳、人工乳、牛乳の中は鉄分が少ないため、離乳食で摂取しますが、離乳食がすすまない・偏食がおおいなどで鉄分が不足し、貧血になります。
学童期や思春期
必要な鉄分が多くなる時期なので、偏食や極端なダイエットで起こります。特に女児は月経後に鉄必要量が増えるため起こしやすいです。
※まれに溶血、消化性潰瘍、髄膜の病気が原因になることもあります。

★治療
食事療法
離乳食では動物性食品の鉄は植物性食品の鉄より吸収されやすいです。
〇鉄分が豊富な食品をとる
動物性食品:赤みの肉(特に牛肉)鶏肉、魚など
植物性食品:ほうれん草、小松菜、納豆、レンズ豆、きなこなど
〇ビタミンCを一緒にとる
ビタミンCは一緒にとると鉄の吸収を助けます
〇お茶の摂取をずらす
お茶のタンニンやカルシウムは鉄の吸収を阻害することがあります

鉄欠乏性貧血の場合は鉄分の補充や鉄剤(乳幼児はシロップ)で補給することで改善を図ります。
ただし、貧血が改善しても貯蔵鉄を飽和させるには1,2か月は必要です。

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