まだまだ残暑が厳しく、水分補給が欠かせない日が続いています。
おこさんにもしっかり水分補給してほしいからこそ、水分を持たせることは熱中症対策には必須になってきていますが、その一方で転倒した際に首や肩にかけていた水筒がお腹にあたり、内臓を損傷する事故も発生しています。
今日はこどもの転倒による事故についてお伝えします。
★こどもが水筒を持ち歩くときの転倒事故とは
・9歳・・水筒を斜めかけにして歩いていた坂道で転倒。地面と水筒に挟まれる形で腹部を強打した。脾損傷のため集中治療室に入院し、保存加療で10日後に退院した。
・10歳・・通学中に友人と追いかけっこしていたところ転倒し、斜めかけしていた水筒が腹部の右側にあたった。痛みと嘔吐があり救急搬送され、小腸破裂、汎発性腹膜炎のため緊急手術のうえ、集中治療室に入院した。
・7歳・・登校中、走っていたところ硬い土の場所でつまずいて転倒した。その際に、首からさげていた水筒が、地面とお腹の間に挟まり、腹部を強打した。内臓損傷により、すい臓50%程度及び脾臓を摘出した。
これらは実際に起こったこどもの事故です。
★こどもの特徴
こどもは転倒しやすく、転倒した際に反射的に手をつくといった動作がとりにくい特徴があります。
また、こどもは腹部臓器の占める割合が大きく、おなか周りの筋肉が弱いなどの理由から、腹部に外から力が加わった場合、内臓損傷が起こりやすいとされています。
こどもが水筒を首や肩から掛けていると、転倒した際に腹部にあたる可能性があるため危険です。このほかにも、水筒のひもが首や腕にからまったり、遊具などに引っかかったりすることにも注意が必要です。
★気を付けるポイント
・水筒はなるべくリュックサックなどに入れましょう
・水筒を首や肩にかけているときに走らないようにしましょう
・遊具などで遊ぶ場合は、水筒を置いて遊ぶようにしましょう
おこさんにもぜひ教えてあげて、防げる事故は未然に予防していただければと思います。